今回は生産管理におけるExcel関数スキルについてです。
今回は「Excelとかできないけど大丈夫かな…?」「大事なのはわかるけど何やればいいか分かりません」と心配している方向けの内容になります。
自分にできることを認識し、弱点克服とさらなるステップアップを目指していただきたいです。
また、Excel関数スキルを習得すると、どれほど仕事に役立つのかを紹介したいと思います。
最近、生産管理の人向けのオンラインコミュニティができたようです。
私も入っていますが、非常にためになるコンテンツがそろっています。
興味がある人はぜひ覗いてみてください。
『生産管理プロフェッショナルコミュニティ』
https://seisankanripro.com/
Contents
生産管理に必要なExcel関数スキルはどのくらい?
「生産管理でExcelなんか使うの?」と思うかもしれませんが、間違いなく使います。
生産管理にExcelは必要不可欠なツールであると断言できます。
しかし、ご安心ください。
生産管理の仕事をする上で求められるExcel関数スキルはそれほど高いものではありません。
ここを見ている方の中にはExcelに自信のない学生も、今Excelに苦戦中の社会人の方々もいらっしゃると思いますが、ぜひ最後まで読んで下さい。
まずはあなたのExcel関数レベルを確認
まずは、あなたの現時点のレベルを把握しましょう。
あなたは下記の関数を知っていますか?使えますか?
【主要関数一覧】
・SUM関数
・SUMIF関数
・SUMIFS関数
・AVERAGE関数
・IF関数
・COUNTIF関数
・VLOOKUP関数
・WORKDAY関数
【結果】
使える関数は半分以下の方 → レベル①:がんばりましょう
ほとんど使えるが、1~2個わからない → レベル②:平均的(ギリ合格)
全部わかる、使える → レベル③:Excel関数は問題なし
あなたはどのレベルでしたか?
これは、私の独断と偏見によるExcelの基準になります。
レベル3の方は、生産管理の実務をこなすためのExcelの関数スキルは身につけていますので問題ありません。
関数に関しては十分な力がありますので、見やすいグラフ作成やマクロの習得を目指してください。
レベル②の方は「Excelが使えなさ過ぎて困る」という事態はおそらく起こりません。
しかし、仕事を効率的に片づけたり、有効な分析や管理をしていくためには、もう少し強化した方が良いと思います。
レベル①の方は少しやばいです。
仕事ができないという訳ではありませんが、関数を扱える人と比べて仕事が非効率になっていたり、必要な計算に手間取る場面に出くわします。まずは上記8個の関数をマスターすることを目指してください。
生産管理で関数を使用する場面は?
なぜExcel関数の習得が必要で、いつ使うのでしょうか?
生産管理マンが扱うものは技術や体力ではなく、“情報・データ”です。
正しい情報やデータを、スピーディーに分析し、関係者へ展開することが重要です。
そのため、Excelによる分析や集計作業は必ず必要ですし、精度とスピードが求められるため、関数の使用は避けられません。
また、膨大なデータ(製品情報、受注状況、在庫台数、収容数や得意先情報などなど….)を扱いますので、適切な関数の選択をする力が必要です。
例えば….
1.月別の受注データをSUM関数などで集計したりAVERAGE関数で平均値を算出。
2.集計したデータをWORKDAY関数をつかって日単位(稼働日割)で算出。
3.SUMIF(S)関数やCOUNTIF関数を使って、製品別や得意先別に集計する。
4.VLOOKUP関数やIF関数を使用して、補足情報を付加する。
といった具合です。
たったこれだけの処理をこなすだけで、上記8つの関数を使います。しかも、こういった作業は日常的に行われます。
関数が扱える人は数分で出来てしまう作業が、苦手な人だと1~2時間かかるかもしれません。
数百件のデータを1件ずつ探して手打ちしている猛者に出会ったこともあります…。
スキルの有無で作業精度やスピードに天と地ほどの差がでるのがExcel操作なのです。
生産管理におけるExcel関数の重要性は理解してもらえたでしょうか。
上記の例のような分析・集計以外にも、在庫管理や部品の入出庫の管理をExcelで運用している会社も多々あります。生産管理システムがなく、代わりにExcelを活用している会社も多いです。
生産管理においてExcel、特に関数に関してはマストスキルであると言えます。
関数を習得するメリットは?
Excel関数をマスターするとどんな良いことがあるのでしょうか。
データ分析が容易になる
データ分析といってもピンからキリまでありますが、そのほとんどがExcelによるものです。
在庫、受注、面積、生産性、工数、などなど生産管理が扱うデータは非常に多岐にわたります。
これをいかに分析し、問題点を抽出し、改善していくのかということが重要なミッションになります。
そして、改善した効果を数字で表す際にもExcelが最適で、データの分析や管理ツールとして最大限活用すべきなのです。
仕事が早く終わる
Excelの関数の使い方を知っているかどうかで、仕事の効率は大きく異なります。
人がExcelを操作している様子を見る機会は少ないと思いますが、信じられないくらいスムーズに処理する人もいれば、その逆もいます。
隣の同僚や上司の作業の様子を一度覗いて見てみてください。
生産管理に限らず、いつも仕事のスピードが速く、アウトプットの質が高い人はExcel関数を知り尽くしているものです。
仕事の幅が広がる
生産管理において、Excelの関数を扱えない人は実は結構います。
課長や部長など管理職の人でも、意外と非効率なやり方をしていたりするものです。
そのため、関数を使ってサクッとデータ加工ができる人は重宝されます。
上司にこれやっておいてと指示されるケースが増え、様々なプロジェクトに混ぜてもらえることも増えたります。
Excel関数を扱えると、扱うデータ種類が増え、関わる人や仕事が増え、どんどんスキルアップできます。
「たかがExcel」と思わず、確実にマスターしていきましょう。
どうやって習得すれば良い?
習得方法は書籍でもネット講座でも、詳しい人に聞くでもなんでも良いと思います。
良いサイトや本はたくさんあります。
下記にもお勧め本を紹介しておきます。
興味がある人向けですが、
「マイクロオフィススペシャリスト(MOS)」という資格があります。
Excelに関しては「スペシャリスト」と「エキスパート」という2つのレベルがありますが、実務レベルとしては「スペシャリスト」を取得できれば充分です。
明確な目標が欲しいという方は、ここを目標にしてみてはいかがでしょう。
公式HP: https://mos.odyssey-com.co.jp/outline/index.html
さいごに
Excelの関数について紹介しました。
Excelなんか使えなくても生産管理はできますが、使える人とそうでない人の差は明白です。
一度習得すれば、日々使うので忘れることのない一生もののスキルになります。
今日は基本的な内容ばかりを取り上げましたが、今後、よりレベルアップしたい人向けの内容も書いていく予定です。
最近、生産管理の人向けのオンラインコミュニティができたようです。
私も入っていますが、非常にためになるコンテンツがそろっています。
興味がある人はぜひ覗いてみてください。
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