今回は生産管理の転職事情についてです。
生産管理やってるけど、転職したい! |
生産管理は未経験だけど、やってみたい! |
という方々へ向けた内容になっております。
かつて日本では、入社~定年まで終身雇用でずーっと同じ会社に何十年も所属するのが当たりまえでした。
しかし、今や転職しながらステップアップしていく人が増え始め、海外のように個人のスキルや経験が評価されるようになってきました。
当然、生産管理においてもその流れがあります。
転職に対するイメージもポジティブなものに変わりつつあり、“転職する”という行動へのハードルが下がってきています。
生産管理周辺の転職事情についてみていきましょう。
Contents
生産管理はつぶしがきかない?
「つぶしがきく」とは、
ある職を辞しても別の職業に就く能力があることや学校を卒業後、学んだことが社会で十分役立つこと。 出典:日本語俗語辞典
結論から言うと、生産管理は
どちらかかと言われると“つぶしはきかない”方の職種だと思います。
理由①:生産管理の職種はどの会社にもあるわけではない。
生産管理という部門がある業界は、製造業、食品業界、アパレル等に限られてきます。
何かを生産している会社に限られるわけです。
その辺は営業や経理等の職種とは異なる点です。
そもそも生産管理部門のある会社が限られるため、相対的に求人も少ない可能性が高い、と言えます。
理由②:生産管理がある場合にも、業界や規模で仕事内容が大きく異なるため。
生産管理という仕事は、非常にh業務幅の広い仕事のため、あなたの経験が活かせない場合があります。
ホワイトカラー的な意味合いで、生産管理が工場の立ち上げや、会社全体のサプライチェーンの最適化を行う会社もあるでしょう。
ブルーカラー的な意味合いで、運搬や輸送といった現場作業に従事したり、設備を扱う技術部門的な働きをする会社もあるでしょう。
現場経験のあるあなたが生産管理の求人に応募した場合、その生産管理は事務的な仕事が多い生産管理だった、というギャップが生まれがちなのです。
と、ここまで、あえて一般的に言われているようなネガティブな表現をしました。
しかし、これらのデメリットと思われる2つは逆に武器にもなるのです。
理由①:生産管理の職種はどの会社にもあるわけではない。
→どこにでもあるわけではないが、だからこそ経験してきた人の価値は高い!
理由②:生産管理がある場合にも、業界や規模で仕事内容が大きく異なるため。
→幅広い職種だからこそ、チャンスが多くステップアップが狙える!
冒頭でつぶしがきかないと言いましたが、転職によるステップアップは十分に可能です。
様々なパターンに分けて紹介していきます。
[パターン①]生産管理 → 生産管理の場合は?
生産管理の仕事を十分にこなした経験がある場合、転職自体はそれほど難しくないでしょう。
ただ前職と比較して、・同業・同規模・同待遇を維持するためにはそれなりの経験と動機が必要になると思います。
生産管理の求人は他の職種と比べて多くはありません。
そして、前述の通り、生産管理と言っても現場に近い仕事から経営に近い仕事まで幅広くあります。
求められているスキルが自分の経験とマッチしている生産管理求人を探すことが重要です。
自分の強みや経験がある人は評価されますが、大事な点は「また辞めないか?」という疑問にこたえられるようにしておくことも必須です。
生産管理がハードな職種であることは、どこの会社へ行っても変わりません。
なんとなく逃げるように転職するのではなく、自分の強みやスキル、経験を活かせる環境を求めて転職活動をすることをオススメします。
[パターン②]未経験 → 生産管理の場合は?
生産管理は未経験の求職者に対して間口が広いので、比較的転職が容易と言えます。
今までの経験やスキルも重要ですが、臨機応変に動く行動力や判断力が求められる仕事です。
さらに、数字やデータを扱うことができる人であれば、基本的には苦労しないと思います。
しかし、そのハードさから、一人前になる前に辞めてしまう人が多いのも確かです。
「思っていた以上に泥臭い仕事だった」とか「残業が多くて大変」とか不満を抱えながら働く人や辞めていく人が多いため、常に求人が出ているようなブラック企業もあります。
しかし、すべての生産管理求人がブラックな訳ではありません。
優良な会社で、あなたのステップアップにつながる求人も間違いなくありますので、様々な憶測や風潮に流されることなく転職活動をしていくことが大切です。
ただ、生産管理は誰にでもできる簡単な仕事ではありません。
やりがいや面白さと同時に、大変さ・つらさもイメージした上で志望することをオススメします。
https://msmpapaoblog.com/post-235/
[パターン③]生産管理 → 他職種の場合は?
このパターンが最も難しいです。
これが“つぶしがきかない”と言われる所以です。
生産管理の大変さや、そこで身に付く経験・スキルは生産管理を知っている人にしか理解されづらいためです。
生産管理として納期を守るために奔走して責任感をもって仕事をしている人も大勢いると思います。
しかし、日々のトラブル対応に全力を注いでいるうちに、他職種でアピールするためのスキルが習得できていなかったりするものです。
特に生産管理は、目の前のことに追われがちなので、中長期的な視点で仕事をしていくことが苦手です。
さらに、会議やプレゼンなどの対外的なアウトプットをする機会も少なくなりがちです。
そのため、いざ他の職種に挑戦しようと考えたときにアピールが難しくなります。
もし、生産管理から他職種へ転職を考えているのであれば、日ごろから自分のスキルを高める努力が不可欠です。
生産管理としてデータ処理能力や判断力、行動力をしっかりと身につけながら自分の市場価値を高めていきましょう。
さいごに
少しでも現状に疑問を抱いた場合には転職を検討してみるのも良いかもしれません。
同じ生産管理という仕事でも、業界や環境が変わると大きく変わり、
仕事の見え方も変わります。
実際に私も生産管理⇒生産管理への転職を経験しています。
いますぐ転職をしなくても、他の会社の生産管理を様子を知ることや、
自分のスキルや価値を客観的に評価してもらうことは自信につながります。
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自分自身の転職軸をトレーナーと整理し、転職市場で評価される履歴書や職務経歴書の指導
から、面接対策までしっかりとトレーニングしてくれるので、
初めての転職でしたが非常に有効に活用させてもらいました。
ということで、生産管理における転職事情についてでした。
私自身、転職活動をしている最中で難しいと思える場面にも遭遇してきました。
しかし、結局転職が上手くいくかどうかは個人で”どれだけ腕を磨いてきたか”が大事であり、生産管理という職種に左右されるものではありません。
その辺りを踏まえて今後のキャリア形成をしていけると良いと思います。
それでは今回はこの辺で。
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